私たちは、現場で感じた県民のみなさんのためにならない事を、昨年の秋に県と話し合いをしました。その一つが、道路パトロール業務の民間委託です。 2020年4月から6つの事務所で道路パトロールは民間委託が導入されました。民間委託費の合計は下の表になっています。 ![]() ※委託費は全て人件費。県職員人件費は委託と同じ条件で必要人数分の総合計。 実際の県職員の年収に、必要人数を乗算しています。 上の表は全員正規職員で、同じ年齢での算出ですので最大の金額になります。では、民間委託費はどのように推移するのでしょうか?これは誰にも予想できませんが、全国的には労働人口の減少、さらには建設業の人手不足から民間委託費は増加傾向です。 道路パトロール業務は、ただパトロールをするのではなく、長年の経験を活かし地形や構造を熟知し、事故・災害を未然に防ぐ為の作業もします。その知識と技能は若い技師等に引き継がれ、道路行政の質の維持や危機管理にもつながっています。 こういった現場での経験が薄れる事は現場軽視、すなわち県民軽視につながるとともに、何よりも直営より高い民間委託はおかしいです。10年前、東日本大震災で経験したことを忘れてしまっています!! 次に、新型コロナウイルス感染症対策でも莫大な民間委託費が支払われています。患者移送業務は1回45,000円という高額でありながら、病院までの運転のみで、車両の消毒等は同行した保健所職員が行っています。運転だけでこの金額です!! その他、患者さんから採取した検体搬送業務は下の表をご覧ください。保健所別の金額を掲載したいのですが、平均値のみとさせていただきます。 ![]() ※単位は円。委託費は各保健所によって違う為、委託費を平均して一保健所分を算出 検体搬送の依頼回数によって金額はこれよりも増減します。あくまでも目安です。 一保健所だけで、これだけの委託費(平均値)を支払っています。業務の継続性と現場経験は非常に重要であり、危機管理体制を構築するうえでは、私たち技能労務職員が現場で汗をかき、その経験を県行政の運営に活かす事が急務です! そもそも、なぜこんなに高い金額で民間委託するのでしょうか?おかしくないですか? 現場を切り離す事で、現場を知らない職員・組織をつくりだします。 私たち県職連合現業協議会は、おかしい事はおかしい!と声をあげ続けます。 |
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第13号 | 第16回定期大会を書面議決で開催 |
第12号 | 2020現業・公企統一闘争勝利総決起集会開催 |
第11号 | 農場管理員3名+動物管理員2名の採用試験実施 |
第10号 | 春闘(人員)要求意見集約 |
第9号 | 第15回定期大会より |
第8号 | 2019賃金確定闘争 |
1101号外 | 現業・公企統一闘争 |
第7号 | 道路パト民間委託か |
第6号 | 現業職を2名採用 |
第5号 | 2019定期大会より |
第4号 | 2018賃金確定闘争 |
第3号 | 東北地連幹事会 |
第2号 | 県本部現評大会 |
第1号 | 会計年度任用職員とは |
2021.02.20 | 県職連合第31回臨時大会(書面開催) |
2021.06.12 | 自治労政策集会 一般現業・県職部会(福島市「パルセいいざか」) |
2021.07.03 | 東北地連現業評議会定期総会(青森県) |
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